雪月花/大門パラダイス/松田奈緒子
2007/08/02

明治・大正期を駆け抜けた乙女たちの美しく、しなやかなる大河浪漫!
「雪月花」明治時代、裕福な家庭に育った光子と喜久子の姉妹。成長したふたりはやがて互いの出生の秘密を知り…。
「大門パラダイス」大門の内は地獄か天国か―――。吉原遊廓に売られた少女・りんの半生を描く。(出版社内容紹介)
『雪月花』は、まぁありがちな設定ですが、そこそこ面白かったです。
収録作2作を比べたら、『大門パラダイス』のほうが断然いい! 悲しい話ですけどね。
吉原を題材にしたマンガといえば、安野モヨコの『さくらん』が有名ですが、同じくらいの頃に雑誌掲載されたようです(『さくらん』2001〜03年、『大門〜』2002年)。
物語の時代は違います。『さくらん』は、はっきり何年とは記されていませんが、登場する男がみな髷を結っていることから江戸時代でしょう(江戸時代っていっても幅広いですけどね(笑))。
一方、『大門〜』は「りん」たちが「菊水楼」に入るのが大正6年。状況がまったく違います。江戸時代に比べると、華やかさに欠ける感じ。そのぶん、現代に近い感覚で読めるかな。
「エンターテインメント」って意味では『さくらん』のほうが強いです。
とにかく「妙」が気の毒。守るものや生きがいがあるっていうのはいいことのように思いますが、無理もしちゃうんですねぇ。
「りん」は守るものが何もないので、かえって強い。こんなふうに潔く生きられたら……。
でも、一番幸せなのは醜く生まれついた「カネヨ」かも。
きれいなカラーのイラストカバーがついていたのですが、アマゾンの商品写真にはありません。残念だなぁ。
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